Japanese Comics Strike Back!

『ジャングル大帝』『攻殻機動隊』『ドラゴンボール』『AKIRA』『新世紀エヴァンゲリオン』・・・・。

日本のマンガやアニメをいただき放題のハリウッドはもう許しません。

これからはこちらの方でハリウッドを(ついでにヨーロッパ映画も)いただきます。

誰でも知ってる名作映画をマンガ界の巨匠たちが満を持して無理矢理マンガ化。

「なぜあの映画をこの先生が!?」という驚愕のミスキャスト。

日本が世界に誇る先生方のこんなマンガが読めるのはここだけ。

っていうかあなたの想像力に丸投げ!


イラストレーター川村ナヲコさんが描いてくれました。感謝!



第1弾

池上遼一 作画
『マトリックス』
『クライングフリーマン』の池上先生にはぜひともこの映画をお願いしたい。マンガの方が足が長いネオ。彼のことを「あンた」と呼ぶ色気ムンムンのトリニティ。素っ裸シーン多し。
矢口高雄 作画
『ジョーズ』
『釣りキチ三平』の矢口先生なら『リバー・ランズ・スルー・イット』あたりが妥当だが、あえて『ジョーズ』で。麦わら帽子をかぶった男たちの豪快トローリング映画はサスペンス薄。
車田正美 作画
『レイジング・ブル』
実在のボクサー、ジェイク・ラ・モッタの転落人生を何故か『リングにかけろ』の車田正美先生で。宇宙をバックにあり得ない必殺パンチを繰り出すラ・モッタに仰天。デブ時代は無し。
ちばてつや 作画
『ロッキー』
ちば先生には『ロッキー』をお願い。力石徹をまんまロッキーだと言い張ってOK。エイドリアンは白木葉子。「両手ぶらり戦法」もあり。でもフィラデルフィアに泪橋はムリあるだろ。
永井豪 作画
『チャーリーズ・エンジェル』
爽やかなお色気と言えばこの人しかいません。ギャグのセンスもよくよく考えたら似てるし。3人のキメポーズは多分映画以上にバッチリ。当然ながらポロリもある(映画よりもボイン)。
江川達也 作画
『卒業』
この先生の手にかかればあのアメリカン・ニューシネマの名作もあっという間に「親子どんぶりエロマンガ」に早変わり。絵柄は『東京大学物語』と全く同じで問題ナシ。
花咲アキラ 作画
『レザボアドッグズ』
黒スーツの男たちが文句やウンチクを垂れる、という一点のみでこの先生にお願い。「Mr.オレンジ」は山岡、「Mr.ホワイト」は海原雄山で可。グルメネタが多くなるのはご愛嬌。
弘兼憲史 作画
『ラストタンゴ・イン・パリ』
中年男と若い女の濡れ場はぜひとも弘兼先生の画で。「課長マーロン・ブランド」の絶倫ぶりとアブノーマル・プレイは再び世界中にセンセーションを巻き起こすはず。
西岸良平 作画
『ツインピークス』
小さな町に住む平凡な人々の暮らしには、実はとんでもない裏がある・・・・「三丁目」を舞台に展開するミステリー。下膨れ顔した男女のダークサイドに読者の人間不信はマックスへ。
高橋留美子 作画
『スターウォーズ』
77年の1作目をぜひあの画で。ブスなレイア姫も留美子先生ならではの美少女に。ラストのデス・スター爆破シーンは「ちゅどーん」って。続編『帝国の逆襲』は『めぞん一刻』風に。
石井いさみ 作画
『イージーライダー』
『750ライダー』の石井先生のために、ドラッグ一切無しの単なるロードムービーに変更。途中で立ち寄る喫茶店にいる蝶ネクタイのマスターはよそ者にもニコリ。誰も死なないよ。
水島新司 作画
『がんばれ!ベアーズ』
野球マンガと言ったらこの先生。『あぶさん』(アル中)と『野球狂の詩』(女ピッチャー)を足しちゃえば充分やっつけられる。ただし大長編マンガになるのは避けられません。
山岸凉子 作画
『ローズマリーの赤ちゃん』
悪魔の赤ん坊を生むかも知れないと疑心暗鬼に陥る妊婦なんか描かせたら山岸先生の右に出る者無し。本当に怖いですから。ローズマリーが白目になる回数をカウントせよ!
さいとう・たかを 作画
『ミュンヘン』
ミュンヘン五輪でのテロに報復するため集められたプロフェッショナルたち。リーダーは眉毛の太いスナイパーに変更。こいつらなら悩んだり泣いたりしない。最強のモサドが誕生。
宮崎駿 作画
『ダ・ヴィンチ・コード』
サル顔の暗号学者とロリータな助手。彼を追う警部がラストで言うセリフ「奴はとんでもないものを盗んで行きました。ダ・ヴィンチ・コードです」は納谷悟朗の声で(ってアニメかよ)。
松本零士 作画
『ニューヨーク1997』
アイパッチをしたアウトローと言えば松本先生の専売特許。交換条件として『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』を映画化するときはジョン・カーペンター&カート・ラッセルで。
つげ義春 作画
『サイドウェイ』
つげ義春作品には、独身男2人が田舎のひなびた温泉地なんぞにツーリングして、旅先でいろんな事件に遭遇するシリーズがあるから。別にワイナリー巡りじゃなくてもいいや。
あだち充 作画
『戦慄の絆』
双子の産婦人科医が1人の女性をめぐって精神的均衡を喪失していく・・・・まさにあだち充先生お得意のテーマ。でも絵柄はもちろんアレ。ラブコメだし。
水木しげる 作画
『ゴーストバスターズ』
水木先生はゴーストじゃなくて妖怪なんだけどね。主人公を出っ歯でメガネのダメ男たちにするとピッタリ。どうせならちゃんちゃんこにゲタ履きの奴が1人いてもよし。
浦沢直樹 作画
『ライトスタッフ』
なんかハマリ過ぎてて怖いわ、これ。
本宮ひろ志 作画
『ゴッドファーザー』
血の気の多い長男ソニーの壮絶な死に様など本宮先生ならではの見せ場多し。が、むしろ映画には無かった「マイケルの女性遍歴」の方が童貞くんたちには辛抱たまらないはず。
平松伸二 作画
『キル・ビル』
『ブラックエンジェルズ』の平松先生の画で見せるユマ・サーマンのアクションはキレ味倍増。でもオーレン石井だけは上村一夫先生(『修羅雪姫』)に描かせてあげます。
楳図かずお 作画
『ハリー・ポッター』
ガキどもの成長物語は『漂流教室』で実証済み。美少女キャラもお手の物。ただし主人公はザンギリ頭のメガネ小僧。「あはははは」「ドドドドドッ」「ゲッ」「くわっ」って。
池沢さとし 作画
『クラッシュ』
自動車事故の衝撃に性的快楽を求める哲学的なクローネンバーグ作品も、池沢先生の手にかかればスーパーカーでの単なるカーセックスマンガに。もったいなくて事故れません。
秋本治 作画
『ダーティハリー』
熱血はみだし刑事は秋本先生におまかせ。舞台はこの際亀有公園でOK。拳銃への並々ならぬこだわりはマニアも納得。実はシリアスな刑事モノも得意な秋本先生(知らないけど)。
吾妻ひでお 作画
『ロード・オブ・ザ・リング』
これを鳥山明先生に描かせるのは浅はかというもの。あえて吾妻先生で行きたい。もはや原形を留めない「美少女不条理ギャグファンタジー」(しかも途中で先生失踪)は圧巻。
大友克洋 作画
『地獄の黙示録』
ヘリコプター、ジャングル・クルーズ、プレイメイト、スキンヘッドの怪物・・・・『気分はもう戦争』『童夢』の頃の大友先生(この時代限定ね)の描くこの映画は夢です、夢。
山上たつひこ 作画
『サタデー・ナイト・フィーバー』
山上先生がジョン・トラボルタの似顔絵を描く必要などない。トラボルタはもともと「山上たつひこ顔」なのである。しかもモジャモジャ胸毛にもっこり股間。100%山上キャラである。


第2弾

諸星大二郎 作画
『エクソシスト』
恐るべき悪魔憑きの現場に到着したのは、なんとも辛気臭いワンレンの考古学者、って悪魔祓い師じゃなくて妖怪ハンターだろ。隠れキリシタンとか常世の国とかここ関係ねーから。
佐々木倫子 作画
『カッコーの巣の上で』
精神病院を舞台に勃発する、出来の悪い新米看護婦と「困ったちゃん」な患者たちの一大バトル。最後に笑うのは果たしておたんこナースか漆原教授か!?ロボトミー描写は自粛。
赤塚不二夫 作画
『フォレストガンプ 一期一会』
ハチマキ・腹巻・ステテコのオヤジを主人公に描くアメリカの現代史。「賛成の反対な〜のだ」と言うガンプにケネディ大統領も苦笑い。ラストのセリフ「これでいいのだ」に号泣必至。
藤子不二雄A 作画
『インタビューウィズ・バンパイア』
なぜかブラッド・ピットを「坊ちゃん」と呼び、「ざます言葉」で話す超美形の吸血鬼レスタト。映画には無いキャラクター狼男とフランケンも超美形。インタビュアー(魔太郎)も超美形。
藤子不二雄A 作画
『猿の惑星』
衝撃のラスト「ここは地球だったのか!」・・・・浜辺で愕然とするチャールトン・ヘストンの後でゴルフクラブを手にした猿が言う。「おっさんそこバンカーやで。ワイか?ワイは猿や!プロゴ
望月峯太郎 作画
『グラン・ブルー』
フリー・ダイビング・バタアシ部門に命を懸ける2人の男たち。潜り過ぎて面白い顔&虚ろな目になった主人公が最後に選ぶのは恋人か?イルカか?それとも金魚か?
日野日出志 作画
『イレイザーヘッド』
頭を逆立てたギョロ目の男「蔵六」。彼が暗がりのベッドで育ててるのはなぁ〜んだ?ウッギャァ〜!!まだらの卵から生まれた奇怪な赤ん坊は地獄の使者か?そんな夢。
魔夜峰央 作画
『オーメン』
6月6日午前6時に生まれた下膨れの悪魔「ダミアン」をめぐって美少年&美青年&タマネギ部隊がロンドンを舞台に繰り広げる人類の存亡をかけた戦い。♪だ〜れが殺した・・・
どおくまん 作画
『フルメタル・ジャケット』
前半、悪名高きアメリカ海兵隊の訓練は応援団さながらの地獄。鬼軍曹には「サー・イエッサー」ではなく「押忍」で。後半は「クエッ」「ちょんわ」「役者やのー」とベトナムで大暴れ。
ビック錠 作画
『ソイレント・グリーン』
2022年、人口爆発によりラーメン対決もカレー対決も出来ないほどの食糧危機に陥ったアメリカで腕を奮う包丁人「AJIHEI」。政府の命によって彼が料理している食材とは一体!?
わたせせいぞう 作画
『存在の耐えられない軽さ』
わたせ先生の描くアメリカンでライトな「ソ連軍によるプラハ侵攻」。青い空、白い雲、オシャレなバー。ここは本当にプラハなのか?この軽さに映画ファンはどこまで耐えられるか?
武論尊:原作 原哲夫:作画
『ベン・ハー』
メッセラ(本名ラオウ)とベン・ハー(仮名)の対決を描く大河ロマン。筋肉隆々の馬を駆る戦車競争は迫力増量。「ユダヤ神拳」の継承者はどっちだ!?おまえはもう読んでいる。
中沢啓治 作画
『プライベート・ライアン』
反戦マンガの第一人者中沢先生が描くノルマンディー上陸作戦の地獄絵図。戦場でたくましく生きるはだしのライアンの姿に平和への祈りが込められているのはマンガ版だけ!
みつはしちかこ 作画
『アメリ』
みつはし先生がパリを舞台に描く小さな恋のものがたり。あの手この手でサリーの気を引こうとするチッチはすべての読者を幸せにします・・・・つうかアメリはどこなんだよ。
青池保子 作画
『カサブランカ』
ハンフリー・ボガートのあの名作をぜひとも青池先生で。死ぬほど長い顔のキザな男が5ページに1度ほざく「君の瞳に乾杯」に失笑。本当に顔が長い。どうしてあんなに長いのか。
榛野なな恵 作画
『ロリータ』
中年の小説家が密かに想いを寄せる美少女「CHISE」が実の娘だったからさあ大変。映画以上にエキセントリックな榛野先生のマンガはどういうわけかハートウォーミング。
寺沢武一 作画
『タクシー・ドライバー』
葉巻がトレードマークの孤独なタクシー運転手(ベルモンド似)。N.Y.最大の売春組織「ギルド」の手に落ちたドミニクを救うため、彼の左手に仕込んだ銃がついに火を吹いた!
和田慎二 作画
『ニキータ』
かつての不良少女が今ではマッポならぬ政府の手先。凄腕のスナイパーへと成長したニキータだが、ポケットに隠し持つのはもちろん紐の先に円盤の付いたあの玩具、いや武器。
北条司 作画
『オーシャンズ11』
オーシャンの元に集まった11人のプロフェッショナルたち。トランプ、スリ、爆弾などに精通する彼らはなぜ全員レオタードなのか?そしてなぜカジノではなく絵画ばかり狙うのか?
つのだじろう 作画
『シックスセンス』
学生服のオスメントくんに付きまとうブルース・ウィリスの顔色の悪さには最早ネタバレもクソも無い。UFO、UMA・・・シャマラン作品は全部つのだ先生でやっつけられます。
弘兼憲史 作画
『タワーリング・インフェルノ』
超高層ビルの落成式を襲った大火災。閉じ込められた男女が織り成す様々なドラマが舞台を「そびえ立つ人間交差点」へと変える。もちろん『ポセイドン・アドベンチャー』でも可。
江口寿史 作画
『ドッグヴィル』
閉鎖的な村で奴隷のようにコキ使い陵辱した美しい女はなんとヤクザの娘だった!しかも女ではなく男!?映画を超える村人たちの鬼畜ぶりにラストのカタルシスは倍増。全3部作。
かわぐちかいじ 作画
『博士の異常な愛情』
キューブリックの政治風刺コメディが軍事アクション巨編に。全キャラ下膨れ顔という異常事態の中、見分けがつくのはハゲの大統領と車椅子のストレンジラヴ博士だけ。
小島功 作画
『エマニエル夫人』
フランス外交官夫人の奔放な性を描くあのソフトポルノの名作が、「黄桜」のカッパで有名な小島先生の筆で艶笑マンガとして甦る。ヒゲと籐椅子のボインが贈るめくるめく桃源郷。
井上雄彦 作画
『ハスラー』
『スラムダンク』の井上先生が描く男の世界。「玉突きがしたいです・・・」や「左手はそえるだけ」など名台詞・名場面多し。無音で描き切る怒涛のクライマックスに息を呑め!
矢口高雄 作画
『ブロークバック・マウンテン』
「魚紳さんと釣り行って来るだ」・・・いそいそと山に出かける三平だが釣果はいつもゼロ。彼らほどの腕がありながらなぜ?やおい漫画の常識を覆すハードコア・フィッシング・ロマン。