Diary

■2010年1月〜2月

2010.02.27

■イーストウッドの遺作第9弾!

『インビクタス 負けざる者たち』

 毎度毎度「これが遺作になればいいのに・・・・え!次回作決まってるって?まだ撮るの?」と驚嘆しつつも呆れ、しかし最新作が完成すればしたで足を運んでしまうという、クリント・イーストウッドの遺作、2000年代入ってから数えることこれが第9弾である。すっげーな、ほぼ1年に1本の割り合いで撮ってる。

 『グラン・トリノ』が役者人生の集大成、というかセルフパロディに甘んじる余裕さえ見せて、長年のファンの心をこれ以上はムリというほど鷲づかみにした後だけに、「がっかりした」という評もちらほら聞いたが、そんなことはない、イーストウッドが撮った作品だからこその、メッセージ性と説得力を持つエンターテインメントと成り得たと言える。

 「国の恥」とまで言われた南アフリカ共和国の負け続けラグビー・チームが、ネルソン・マンデラ大統領の励ましを受けてワールドカップで優勝する、という、まあ単純なストーリーなんだが、それをカチッと、奇をてらうことなく正攻法でカチッと見せる生真面目さは、もうすっかりイーストウッドのブランドイメージだな。

 新規のSPたち(黒人)と前大統領のSPたち(白人。つまりかつての敵)混合の新しい大統領警護隊の緊張が徐々に解けて行く様子を丁寧に描くことで(彼らが官邸の庭でラグビーに興じるベタなシーンまである)、マンデラのポリシーをシンボライズする一方、スポーツ映画ならではの血沸き肉躍る興奮をもストレートに表現している。主将役のマット・デイモンがイイ。芸達者モーガン・フリーマンの成り切りっぷりが見事なのは判り切っていた。しかしマット・デイモンがあれほどまでに俳優としての存在をフェードし、単なる筋肉バカに(肉体改造も含めて)変身して見せたのは驚異である。

 ラグビーのルールと言えば、「パスは横か後ろにしか出せない」、「Hの形をしたポールの間にボールを通す」、ことくらいしか知らない僕でも、決勝戦には興奮し、勝利の瞬間には鳥肌が立った。やたらとカメラを振り回せば臨場感と躍動感を出せると思ってるバカが多い昨今、イーストウッドは、スローモーションも多用しながら誠にベタな方法で、ラグビーの美しさを、もはや国家や肌の色の違いなど必要としない、肉体のぶつかり合いが支配する美しい世界を、これまた生真面目に捉えることに集中する。白い手と黒い手が優勝カップを手にするショットを、恥ずかしげもなく入れるためには、スポーツ映画として堂々としていなければならないのだ。

 これが遺作であればいい・・・・・・・え!?もう新作撮ったのかよっ!


2010.02.27

■面倒くせえ

『(500)日のサマー』

 ズーイー・デシャネル演じるサマーに絶対惚れる。そう確信して見に行ったら、なんと相手役トムを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットとやらがすこぶる良かった。彼ら2人のたたずまいが、絵としてのカップル、という点で完璧だと思った。だからトムが言うような「運命の恋人」をヴィジュアル的説得力で裏付ける彼ら2人のキャスティング自体が、この映画の心臓部である。

 頭脳部で言えば、誰もが指摘するように、この映画はウディ・アレンの名作『アニー・ホール』(1977年)へのオマージュで溢れている。1人の男の失恋話という物語はもちろん、軽く洒落た語り口や、アニメの使用、カメラに向けての語りかけというお遊びまで、かの名作をなぞるかのようなスタイルが随所に見られる。それにこの新人監督、サマーの嘘だか本当だかわからないような過去のエピソードを挿入したりするセンスなど、『アメリ』からも少なからぬ影響を受けていると見た。人によってはそれらのリスペクトぶりが鼻に付くかも知れないが、僕は何しろサマーとトムのヴィジュアルに釘付けだったもんで。

 ザ・スミス、ジョイ・ディヴィジョン、ザ・クラッシュなど昔の英国ロックのアイコンを散りばめているところなんぞは、今の若い世代にとってはポイント高しなんであろう。エレベーターの中、トムのヘッドフォンから漏れ聞こえる曲にサマーが「ザ・スミス、あたしも好きよ」と声をかけるシーンが素晴らしいが、残念なことにザ・スミスは僕のフェイヴァリットではない。ザ・スミスのファンだったらもっと楽しめたろうに。既成の楽曲を思わずはっとする方法で使われると、その映画の好感度がグンとアップするものだが、この映画はあれだけ音楽の要素にあふれているくせに、音楽が印象に残らないのが不思議、というか残念。

 ちなみに、トムが家電品店のテレビに映ったハリソン・フォード(FOX系作品なのでここはもちろんハン・ソロ)と向き合ったり、車でのサマーとのデートをヴォイスオフで捉えるショットがあったり、と来たところで「もしや?」と思ったのだが、ラストシークェンスの舞台がL.A.のブラッドベリビルだと判明するに至って、「あ、こいつも『ブレードランナー』チルドレンか」と思った次第。
 いやだね、オタクって。

 高校時代、「『小さな恋のメロディ』っていいよな」と言ったら、「確かにいい映画だが、あれを小学生の時に見ていたら最高の映画体験になったはずだ」と答えた友人がいた。『(500)日のサマー』はまさにそんな作品だと思う。 僕には、『小さな恋のメロディ』のような思春期も、『時をかける少女』のような高校時代も、『(500)日のサマー』のような20代も無かった。40代も半ばにさしかかった現在、もはやそれらに未練は無いが、これから始めるエネルギーも無い(今のところね)。この映画を見終わって最も強く感じたのは、「恋って面倒くせえな」、ということだった。
 そこに運命を見てしまうほど熱い恋をし、それが冷えて砕けてしまうまでのプロセス。「好き」という、理由など必要のない絶対的な瞬発力と、相手への不信感や苛立ちや嫉妬といったネガティヴな心理との振り幅に疲弊し、そして破局を迎えて自暴自棄な生活に陥ってしまうほどの感情の冒険。そんなものを最後にしたのはいつのことだろう。いや、そもそもそれほどの経験があるのか。

 ああ、やっぱりもうムリだ。
 面倒くせえよ、恋は。


2010.02.27

■寝覚めの良い悪夢

『Dr.パルナサスの鏡』

 前作『ローズ・イン・タイドランド』から4年、テリー・ギリアムの新作はまたしても父娘を主人公に据えたファンタジーだ。ヒース・レジャー急逝のおかげで、ギリアムのフィルモグラフィ中屈指の華やかなキャスティングとなった。中でもコリン・ファレルのパートがベストか。もっとも主要キャスト全員を食ってしまったのは、悪魔を演じたトム・ウェイツだったわけだが。しかし、あまりにも上手過ぎる演技のせいで、ウェイツがミュージシャンであることを忘れてしまうほどだな。

 クオリティにおいてもコスト面でも、いまやファンタジー作品にCGは不可欠であるし、自身のイマジネーションを具体化するのにギリアムがCGを選ぶのは必然と思える。彼のような人間のためにCGがあるのだ、と断言してもいい。モンティ・パイソン時代を彷彿とさせるようなイメージまで盛り込まれたこの映画は、ギリアム印満点の、彼流ファンタジーの最新形態である。
 しかし、手際良く、そつなく、完璧に作られた悪夢のヴィジョンはすぐに心地よい夢になってしまう。僕は途中で何度も睡魔に襲われた。遠く「空飛ぶモンティ・パイソン」まで遡らずとも、『人生狂騒曲』や『未来世紀ブラジル』で楽しめたような、ミニチュア特撮と光学合成と創意工夫でもって丹念に作り上げられた悪夢を懐かしむのは間違いだろうか。

 前作で、壊れた人形たちを友に奇声を発しながら草原をそぞろ歩く少女ローズのナチュラル・ファンタジーっぷりにウットリしたり、その重症っぷりに胸をかきむしられたりした僕にとって、このギリアムの新作は、せいぜい寝覚めの良い悪夢に過ぎなかった。
 いや、まあ面白かったけどね。でも、PRで爆笑問題とギリアムを絡ませるのはもう金輪際やめて頂きたい。


2010.02.15

■いいひと

『ラブリーボーン』



 mixiの日記でも書いたんだが、この映画の主演女優シアーシャ・ローナンが来日した時の写真を見て、僕はある女優の顔を思い出した。
 それはケン・ラッセルが90年代に撮ったTVドラマ『チャタレイ夫人の恋人』(日本では劇場公開された)でチャタレイ夫人を演じたジョエリー・リチャードソンである。当時僕は映画のスチルを見て彼女の美貌に驚き、彼女を見たいというただそれだけの理由で劇場へ足を運んだ。
 このジョエリー・リチャードソンという女優、父親は映画監督のトニー・リチャードソン、母親は大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴ(レッドグレイヴ家は俳優一家だ)。姉はちょっと前に亡くなったナターシャ・リチャードソン(『侍女の物語』に主演してたっけ)。ということはリーアム・ニーソンは義兄にあたるわけだ。
 こうしてシアーシャ・ローナンちゃん(左)とジョエリー・リチャードソン(右)を並べてみると、いやー、よく似ている。特に鼻と口はそっくりだ。
 そして、驚愕の事柄に思い当たる。
 『つぐない』という作品でシアーシャちゃんは、なんと、ヴァネッサ・レッドグレイヴの少女時代を演じたことがあるのだ。
 僕は間違ってなかったのだ(なんだそりゃ)。

 そんな美少女がロリコンシリアルキラーの毒牙にかかって死ぬ。もうそれだけで見ているのがつらい。冒頭の彼女のモノローグで既にわかってるくせに、いざそのシーンになるとドキドキしてしまった。彼女と家族の絆はもちろんだが、さらに彼女の初恋が絡むとなると、もう切なさに耐えられなくなりそうだった。
 父親を演じるマーク・ウォルバーグはどんどんいい俳優になってるし、自堕落なアル中の祖母を演じるスーザン・サランドンが見事だ。サランドンはああやって使わなきゃ。『グッドフェローズ』でジョー・ペシをキレさせた「スパイダー」こと、マイケル・インペリオリが顔を見せるのもうれしい(ちょうど同時期に見た『かいじゅうたちのいるところ』のジェームズ・ガンドルフィーニとは「ソプラノズ」つながりだ)。
 予定調和的ガッカリ作『キング・コング』で遊んだ後、ピーター・ジャクソンは『乙女の祈り』寄りの世界へと帰って来た。こういう作品を見ると、オタク系映画監督というイメージだけでは片付けられない、ジャクソンの人柄がよくわかる。彼の作品にある屈折したロマンティシズムは、常に温かみとの合わせ技だった。どんなに残酷な、恐ろしい展開を見せようとも、そこにとげとげしさは無い。
 ピーター・ジャクソンは、心根の優しい男なんだと思う。


2010.02.15

■天才スパイク

『かいじゅうたちのいるところ』

 オリジナル予告編を初めてネットで見た時、思わず泣きそうになった。スパイク・ジョーンズがセンダックのあの絵本を映像化した、というだけでもうれしいのに、そうか、映画には音が付いてるんだよ。マックス(こんな子どこで見つけて来たんだ?最高だよ)が叫び、かいじゅうたちが喋っている。しかも予告編で流れていた曲がスパイクのセンスの良さを感じさせる良い曲だった。

 落書きだらけのカンパニー・クレジット。家の中、嫌がる飼い犬をけたたましく犬のように吠えながら追いまわすマックス。そしてストップ・モーションでタイトル。このオープニングで完全にツカまれてしまった。そう、「Wild」とはこういうこと。
 かいじゅうたちの声を俳優たちが演じているが、話題作りのために俳優をキャスティングするアニメ映画なんぞと違って、キャラクターと俳優の声のマッチングが半端なく素晴らしい。オッサン、オバサンの声を持つかいじゅうたち。ジェームズ・ガンドルフィーニというハリウッドきってのヤクザ俳優を抜擢したのはもちろん、パンフに滝本誠師も書いていたが、ポール・ダノという特殊な声帯の持ち主の使い方がなんとも絶妙。
 かいじゅうたちの遊び方は、まるでスパイクの古巣「JACKASS」を彷彿とさせるバカさ&痛さ加減だ。フルCGではなくあくまでも着ぐるみのかいじゅうに固執したというスパイク哲学が活きて、‘本物’ならではの躍動感、重量感、そして何よりも可愛さと怖さにあふれている。しかも、そいつらの声がオッサン、オバサンなのだ。ジム・ヘンソン・スタジオのグッジョブっぷりに、この映画が「マペットショー」と「JACKASS」の融合という実験だったことがわかる。
 島に充満している孤独感、倦怠感、諦念、苛立ち。ソフィア・コッポラやウェス・アンダーソンなど、この世代の監督たちが持つ独特の皮膚感覚や体温や死生観が、センダックが描いたショートストーリーを、こういうベクトルで、これほどまでに豊かにするとは思わなかった。豊かではあるがしかし、原作が多くを語ってはいないように、この映画も説明を拒んでいる。かいじゅうたちはいつからああして暮らし、どのくらい生きるのか。歴代の王たちもやはり子供だったのか。そもそもあの島は何なのか。

 この映画を安直にマックスの成長物語と捉えたり、マックスの心理と想像力の具現化と見て納得したりすることには違和感を覚えるし、ましてや現在世界が置かれているシビアな状況のメタファなんぞに押し込めたりするのはまったくもってナンセンスである。
 最高の遊び場で思う存分遊んで帰って来るだけの映画。元妻ソフィア・コッポラが、ベルサイユ宮殿を去るマリー・アントワネットを、女王として成長した姿ではなく、パーティで遊び疲れた女子大生のごとく描いた、ウォームかつクールな距離感が、この映画にもある。
 これ以上の「かいじゅうたちのいるところ」は、無い。


2010.02.15

■またジョヴォヴィッチ

『パーフェクト・ゲッタウェイ』

 ハワイへジャングルトレッキングを楽しみに来た新婚カップル。同じような新婚さんが殺され犯人の男女2人組が逃走中。そして出会う怪しいカップル。しかももう1組。どちらのカップルが犯人なのか?
 こういう場合、最も怪しくないのが犯人、ということになっている。こちとらそんなこたぁわかって見てる。肝心なのは、それがいつ、どういうシチュエーションとタイミングで判明するか、だ。
 この映画はそれが非常に巧い。だから、わかっちゃいたくせに「うわっ」と驚いてしまった。そこからスリル&アクションが滑り出すわけだが、種明かしの回想シークェンスがちょっと長過ぎか。あれをもっと細かく切ってクライマックスへの展開にうまい具合に絡ませられればもっと良かった。この監督、『ピッチブラック』を撮った人だ。これから先一流監督になる気がまるでしないが、開き直ったようにB級感を誇示するやつよりは、断然好感が持てるのは確か。お、『パーフェクト・ゲッタウェイ』撮ったやつか、と次回作にも足を運ぶだろう。


2010.02.15

■木曜スペシャル

『THE 4TH KIND フォースカインド』

 第四種接近遭遇=宇宙人によるアブダクション(誘拐)をどうやったらリアルに描けるか。
 『ブレアウィッチ・プロジェクト』や『クローバー・フィールド』や『●REC』よろしく、ハンディカムを持ってた奴が偶然にもUFOに拉致されて、そいつは行方不明なんだけど、テープだけが残されてて、なんていうのはもう古くね?
 つうわけで恐怖の宇宙人体験(ただし劇中では一切「宇宙人」というフレーズは使ってない)を持つ人々を催眠術にかけて記憶を呼び覚まし、その様子をビデオ撮影した‘実際の映像’と、再現ドラマをうまく編集で絡めて見せるのがこの映画。
 CGアニメと昔懐かしいセル・アニメ。双方で同じものを描き同時に流せば、どんなに出来が悪かろうがそりゃもうCGの方がリアルに見えてしまうはず。揺れ動くビデオ映像はリアル、という刷り込みを悪用しただけの素材を、再現ドラマで補強しただけなんだな、つまり。こういうのって、昔からあるTVの得意技だ。ご丁寧にも、主演のミラ・ジョヴォヴィッチが「こんにちは、ミラジョヴォです。実際に起きた不可解な事件の再現ドラマで主役を演じてます・・・」風なイントロダクション付き。
 というわけで、映画を見た、という印象は無かったね。


2010.01.08

■あけましておめでとうございます
 
 2009年3月以来、サボりにサボった日記の更新。
 普段POSTER-MANを気にかけてくださってる皆様には大変ご心配をおかけしました。
 決して仕事が多忙だったわけではなく、加齢のせいでモチベーションが著しく下がった、というのが理由の一端でしょうか。
 そんな自分にペナルティを課すべく、あれ以降に見た映画ほぼ全部をリストアップし、ひとことコメントを付けました(カッコ内は公開年)。
 ここに上がってない作品が「POSTER-MAN Movie Awards 2009」入りということになります。
 発表までしばしお待ちを。

007 慰めの報酬 なんかこうなっちゃうともう007映画って感じが希薄だね。つまんなくはないけどさ。
天使の眼、野獣の街 ジョニー・トー製作ながらトー色全開のポリス・サスペンス。サイモン・ヤムもラム・シュも良いね。
ぐるりのこと。 (2008年) これは素晴らしかったな。公開年に見てたらこれをベスト10に入れたと思う。リリー・フランキー一世一代の名演技。
ルパン三世 ルパンVS複製人間 (1978年) 約30年ぶりに劇場で見て、やはりこの映画が好きで好きで仕方がないのだな、と実感。ルパンはこうでなきゃ。
AKIRA (1988年) もう何度スクリーンで見たかわからない。ひょっとしてコミックよりもこっちの方が好きなんじゃないか。
クローバー・フィールド (2008年) 爆音上映 かつてないほどの轟音をもって破壊され尽くすN.Y.に圧倒され、ここが吉祥寺バウスシアターであることを忘れた。
チェンジリング こういう実録サスペンスを手堅く見せる手腕はさすがだが、イーストウッドとしてはやはりもう1本の方に軍配。
おろち (2008年) もしかして楳図かずおの実写化作品で最高、つうか唯一の傑作じゃなかろうか。
コドモのコドモ (2008年) 小学生が妊娠・出産する話。主演の子が可愛い。妊娠させちゃう男の子は『愛のむきだし』でユウの少年時代を。
ワルキューレ ドイツ人キャストを含め俳優陣は悪くないが、見せ方がとにかくヘタ。あ〜つまんなかった。
ウォッチメン 原作よりもこちらの方が好きだな。なんたってタイトル・シークェンスが最高。あれだけで元は取った。
スラムドッグ$ミリオネア 大した作品じゃなかったなー。オスカーなんか獲らなかったらもうちょい楽しめたかも知れんが。
おっぱいバレー 童貞に対する製作者側の上から目線にムカつく。『僕の彼女はサイボーグ』を見て出直して来い!
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 地球にパンチ。宇宙の中心にカチコミ。神と殴り合い。このアニメを見た後では何を見ても小さく見えるぜ。
チェイサー あちこちで絶賛の嵐ですが、まったく理解出来ず。ポン・ジュノとパク・チャヌクの真似じゃん、結局は。
鴨川ホルモー 山田孝之ってなんか面白いね。それがわかっただけで良し。
アンティーク〜西洋骨董洋菓子店〜 あのマンガはやっぱり韓流向きだった。もうレディースデイに映画を見るのはよそう。怖いから。
新宿インシデント 題材は悪くないのに展開が雑だなー。ジャッキーはミスキャストだし、竹中直人はうぜーし。惜しい。
マルホランド・ドライブ (2001年) 爆音上映 まさかあの滝本誠の横でリンチの映画を見る日が来ようとは。この日を一生忘れない。
ヘアピンサーカス (1972年) とてつもない傑作。『デス・プルーフ』の30年以上前、日本にこんなカーキチ映画があったとは。本物は良いね。
冬の華 (1978年) この頃の倉本聰は良い仕事をしている。この頃の池上希実子は可愛い。この頃の高倉健はカッコ良かった。
レイチェルの結婚 ジョナサン・デミ作品を見るのは『フィラデルフィア』以来。やはりデミ節は堪らぬ。俳優も物語も語り口も素晴らしかった。
スタートレック 嫌いじゃないなー、これ。なんか久しぶりに「SF映画を見た!」って感じがしたよ。
ヱヴァンゲリオン 新劇場版・破 これを見た後3日間ヘコんだ。アスカ・・・・。でも、最高だったな。やっと庵野の本気が見えて来た。
妖婆 (1976年) ホラーメイクの京マチ子よりも新婚初夜の娘をヌードで演じる京マチ子(50歳過ぎ)の方が怖かった。
チョコレートファイター お話等は稚拙な部分もあるが、あの娘の、あのアクションを目にするともはや何も言うことが出来ない。
ターミネーター4 80年代B級SF映画をなぜか今頃になって総括しているようなヘンな映画。
ぼくの伯父さんの休暇 (1952年) 夏の日にこの映画をスクリーンで見る喜び。これこそ避暑である。
ぼくの伯父さん (1958年) アクション。サウンド。モダニズム。エスプリ。この映画が無かったら『アメリ』も無かっただろう。
永遠の子供たち (2008年) 非常に丁寧に作られたスペイン製ホラー。かなり怖くて、最後は切ない。
モンスターVSエイリアン 3D  うーん、あんまり憶えてないや。3D上映初体験。飛び出す、というよりも奥行きがある感じかな。
のんき大将 (1949年) ジャック・タチは本当に良いね。チャップリンなんか臭くて見れないよ、もう。
プレイタイム (1967年) スクリーンで見るのは3度目だが、いつか70mmオリジナル版を見れる日は来るのだろうか。
銀河鉄道999 (1979年) 新宿バルト9でもらった「地球⇔アンドロメダ」の無期限パスの通しナンバーは「991」だった。く、悔しい。
サマーウォーズ 『WALL・E』に負けるな。大丈夫、日本には細田守がいる。もうジブリは終わった。
ダウト 惜しいね、もっと面白く出来たんじゃないかな。でもフィリップ・シーモア・ホフマンはやっぱり素敵だ。
フロスト X ニクソン ロン・ハワードってこういうの上手いなあ。マイケル・シーンは安っぽい名前で損してると思う。良い俳優なのに。
イノセント (1975年) ジャンカルロ・ジャンニーニって好きなんだよな〜。メソメソしていてカッコイイ。「メソ良い男」と呼ぼう。
8 1/2 (1963年) 高校生の時に映画館で爆睡した映画でまた爆睡するとは。不眠症になったらDVDを買おう。
しんぼる ああ・・・・・・ふぅ・・・・・・まったく松本人志ってなぁよぅ・・・・・もういいんじゃねーか?映画は。
M (1931年) ペーター・ローレが薄気味悪くて良い。さすが名作。古さを感じさせない。
暗黒街の弾痕 (1937年) ボニー&クライド事件をモデルにした、なんてことを知らなかったもんで意外な展開に驚いた。
ギルダ (1946年) リタ・ヘイワース(『マルホランド・ドライブ』の元ネタ)は魅力的だが、相手役のグレン・フォードに馴染めなかったな。
グッド・バッド・ウィアード チョン・ウソンが凄くカッコいい。ソン・ガンホはもちろん良い。イ・ビョンホンがダメ。でもって全然面白くない。
ミルク ガス・ヴァン・サントのことを初めて上手いと思ったよ。ショーン・ペン以外の脇役がみんな良かった。
ハーヴェイ・ミルク (1984年) 本物のミルクを見ちゃうとショーン・ペンなんかよりもロバート・ダウニーJr.の方が適任だった気がする。
男と女の不都合な真実 この下品極まりない話をキャサリン・ハイグルとジェラルド・バトラーが演じてる、ということがひたすら可笑しかった。
エスター 拾い物とはこういう映画のことを言う。あのオチは全く読めなかった。いやー面白かった!
ロボゲイシャ やりたいことはわかるがアクションが成立してなさ過ぎる。『片腕マシンガール』の八代みなせは頑張ってた。
修羅雪姫 (1973年) 映画館で見るのは初めて。ゾクゾクする梶芽衣子の美しさはスクリーンで見てこそだな。ウットリだったよ。
でんきくらげ (1970年) ネジが外れまくった渥美マリの演技に爆笑。増村保造の映画って本当に古びないな。スゲェ。
クヒオ大佐 『腑抜けども〜』の監督の新作で満島ひかりが出てるので見に行ったが、なんと安藤サクラまで出てるとはね!
2012 破滅モノはいいね・・・・う〜ん・・・・いいよ、破滅モノは。大好きだな、破滅モノ。理屈じゃないね、エメリッヒは。
アンヴィル!夢を諦めきれない男たち 盛りを過ぎたヘヴィメタバンド版『レスラー』に、もうちょっとで号泣しそうだった。
劔岳 点の記 新文芸坐にあれほど長い列(しかもジジイとババアばかり)が出来たのを初めて見た。木村大作は愉快な人だった。
ハゲタカ ドラマの映画版だから安い、っちゃあ安いんだが、大森南朋他のミスキャストっぷりが可笑しくて飽きずに見た。
イングロリアス・バスターズ 面白い、とは思うが、タランティーノ作品としては傑作とは言い難く。まあ次はやってくれるはず。
精神 精神病患者のドキュメンタリー。「ボーダー」とは何かを考えさせつつもエンタテインメントとして成立している。
太陽を盗んだ男 (1979年) 長谷川和彦監督にサインを頂いた。色気のある人だった。マーロン・ブランドとJ・P・メルヴィルを足したような。
アサルトガールズ こんなものを見るのに金と時間を使ったことを心底後悔している。
アバター 3D あのナヴィ族の娘を「ちょっと可愛いじゃん」と思ってしまった時点でキャメロンの勝ち。おれの負け。
パブリック・エネミーズ マイケル・マン作品の銃撃戦シーンが美しいのは良く出来た物語があってこそ。今回はX。