1972. Japanese press sheet. 36 x 52 cm

日本CICが制作したプレスシート。
表はポスターと同じ、裏には解説とスティルという日本での定番スタイル。
ドミニク・サンダの紹介では「前作『悲しみの青春』も好評だったが」とあり、
1970年のヴィットリオ・デ・シーカ作品が日本でのデビューとなったことがわかる。
本当のデビュー作『やさしい女』(1969年)が日本で紹介されたのはもっと後のことである。
解説の冒頭は、「ぼくがこの映画を作ったのは自分を否定したかったからです。
自分を否定しながら新しいものにぶつかって行くのがぼくの主義でしてね」
というベルト「リ」ッチの言葉で始まっている。
主人公がファシストということで、1970年に公開されたルキノ・ヴィスコンティ作品『地獄に堕ちた勇者ども』(1969年)
と同路線の宣伝方針がとられたのではあるまいか。
『暗殺の森』の日本公開は1972年9月2日。