ULTIMO TANGO A PARIGI (LAST TANGO IN PARIS) 『ラストタンゴ・イン・パリ』(1973年) 1972. Italian. 39X55inch. Folded. |
![]() 1980. Italian. 39X55 inch. Folded. Armando Testaによるイラストを採用した80年再公開版ポスター。 |
■フランシス・ベーコンの絵が全て ジャズ・ミュージシャン、ガトー・バルビエリによるアンニュイな音楽に導かれて現れたフランシス・ベーコンの絵画。突き上げるようなウッド・ベース、サックスの退廃的なメロディ、野性的なパーカッションの響き。ベーコン描く「男」と「女」2枚の絵画を並べた後で映画は本編に突入するが、実はこの時点で全てを語ってしまっている。これから起こることを。 ■官能の帝国 マーロン・ブランドの怪物的存在感とマリア・シュナイダーの馬鹿みたいな子供っぷりを、オレンジを基調とした色彩設計でヴィットリオ・ストラーロカメラが切り取り、ガトー・バルビエリの気だるく退廃臭を放つ音楽が包み込んだ。 |
![]() 1972. US 1 Sheet. 27X41inch. Rolled. 物思いに耽るマーロン・ブランドを横から捉えた |
![]() 1982. US 1 Sheet.27X41inch. Rolled. この作品のパブリック・イメージはこちらである。 |
■おれ、マーロン・ブランド 1960年代のマーロン・ブランドは俳優生命が危ぶまれるほどの失敗作続きだった(『キャンディ』などという珍品もあった)。おかげで1971年の『ゴッドファーザー』にキャスティングされる際も、パラマウントは「ブランドが出るとその映画はコケる」というジンクスや、「あいつは気難しい」という理由などを盾になかなかGOサインを出さなかったという。 |
|
![]() 1972. Mexican Lobby Card. 70年代の日本の映画ポスターにも通ずるコラージュ魂が炸裂したメキシコ版ロビー・カード。 |