1965. French Lobby Cards.

フランス初公開時のロビー・カード、16枚完全セット。収納袋に印刷されたタイトル(上図)はポスターやロビー・カードともまた異なるロゴを使用している。
ほとんどがベルモンドとカリーナ、2大スターの登場場面をメインに据えたスティルである。映画本編とは別アングルで撮られたショットがどれも刺激的だ。
撮影したのはスティル・カメラマンGeorges Pierre。
アラン・レネ作品『去年マリエンバートで』でデビュー。
ルイ・マル作品『鬼火』などを経て、『恋人のいる時間』、『アルファヴィル』、そして本作でゴダール作品に参加。
その後はロベール・アンリコ作品『冒険者たち』など、フランス映画界を支える写真家として90年代初めまで活躍した。

さまざまな引用で自作を埋め尽くしたゴダールだが、この映画のタイトルもまた引用である。
戦後に実在したギャング、ピエール・ルートレルの別名が「気狂いピエロ」だった。
ルートレルの活躍はアラン・ドロン主演で『友よ静かに死ね』(1977年)として映画化された。